ダイカスト金型とは?費用が決まる要素と寿命の考え方

更新日: 2026-10-28

ダイカスト金型
ダイカスト金型(固定型・可動型)の例(イメージ図)

ダイカスト金型は、溶けた金属を高圧で受け止め、製品の形を作る鋼製の型です。 固定型と可動型の2つに分かれ、製品の形をした空洞(キャビティ)、金属の通り道(湯口・ランナー)、空気やガスを逃がすオーバーフロー、冷却用の水路、製品を押し出す押出ピンなどで構成されています。

金型費を左右する主な要素

要素 費用への影響
製品の大きさ 大きいほど金型も大きくなり、使用するダイカストマシンも大型になる
取り数 1型で複数個取ると単価は下がるが、金型費は上がる
スライド(横抜き) 側面の穴やアンダーカットがあると、スライド機構が必要になり費用が増える
形状の複雑さ 深いリブ、細いピン、複雑な曲面は加工工数とメンテナンスが増える
金型材・熱処理 一般に熱間金型用鋼(SKD61 など)が使われ、仕様によって費用が変わる
精度・外観要求 外観面の仕上げや、厳しい公差の部位があると工数が増える

金型費と部品単価はトレードオフの関係にあります。年間数量が多い場合は取り数を増やして単価を下げ、少ない場合は金型をシンプルにして初期費用を抑える、といった判断をします。

金型の寿命の考え方

ダイカスト金型は、溶湯の熱による膨張・収縮を繰り返すため、表面に細かなひび割れ(ヒートチェック)が生じ、次第に鋳肌や寸法に影響が出てきます。寿命は材料(アルミか亜鉛か)、製品形状、鋳造条件、メンテナンスによって大きく変わります。

発注前に取り決めておきたいこと

項目 内容
金型の所有権 金型費を支払った側に所有権があるか、保管・返却の条件
保管と管理 保管場所、識別表示、一定期間使わない場合の扱い
メンテナンス費用 通常のメンテナンスと、寿命による再製作の費用負担
設計変更 形状変更時の金型改造の可否と費用
初品確認 初品の寸法測定の範囲、外観見本、承認の手順

金型を作る前に図面で確認すること

よくある質問

ダイカスト金型の費用はどのくらいですか?

製品の大きさ、取り数、スライドの有無、形状によって大きく変わるため、一律の金額はありません。図面と年間数量をお知らせいただければ、金型費と部品単価を分けてお見積もりします。

金型は日本へ持ち帰れますか?

所有権と移管の条件をご注文時に取り決めます。ただし金型は特定のダイカストマシンに合わせて設計されるため、移管先の設備で使えるかの確認が必要です。